矯正歯科の治療の流れ

矯正治療の開始時期別に初診相談から保定後管理までをご説明いたします。

矯正治療の開始時期について

矯正治療は患者さんの症状によって最適な治療開始時期が異なります。
大きく分けて三つのパターンがあります。

 

1. 乳歯と永久歯が混ざっている歯並び(混合歯列期)に開始する治療・・・1期治療
2. 永久歯が生え揃う(永久歯列期)時期に開始する治療・・・2期治療
3. 成長発育がほぼ落ち着いてから開始する治療・・・2期治療

 

※2期治療では、永久歯が生え揃えば治療を開始できる症例と、顎(あご)の成長を待ってから治療を行う症例があります。
詳しくは、ご相談ください。
初診受付 矯正歯科に関するご相談

フローチャート

矯正治療の流れを簡単にご説明いたします。

治療の流れ フローチャート図 精密検査へ 相談説明へ 永久歯列期治療(2期治療)へ 経過観察へ 1期治療(お子さんの治療)へ 診断(詳しい治療計画)へ 保定後管理へ

相談(初診)……30分程度

まず患者さんの不安や疑問について、お話を伺います。
そしてお口の中を拝見させていただき、歯、歯肉、舌、口唇、関節と顎の動きなどを診察して、問題があれば疑問点とあわせてご説明いたします。
次に年齢と症状に応じて正常な永久歯咬合完成までの治療の進め方の概要をチャート図でわかりやすくご説明いたします。

 

問題点      歯並び・噛み合わせ・骨格(顎の成長)
治療開始時期   いつ
治療内容     なにを
治療目的     なぜ
治療方法     固定装置・月に1回の来院

 

初診相談でご説明した内容は、ご自宅に戻られてからご家族で話合いできるように書類にしてお渡しいたします。

初診受付

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矯正治療を開始する必要性を判断する時期まで待つ観察

歯冠部(歯の頭の部分、歯ぐきから出ている部分)の大きさはだんだん成長して大きくなるのではないのです。つまり生える前の骨の中にある状態で既に歯冠の大きさは完成していて決まっているのです。
そこから歯の根(歯根部)を作りながら萌出(生える)して来ます。
また、すでに萌出している歯のサイズが大きな場合は、これから後に萌出してくる歯もサイズが大きいと考えられます。

お子さんの歯の生え変りで、よく見られる心配な状態

永久歯が生えて来たら、ねじれて出て来た状態

乳歯の時はすきま無くきれいに並んでいたのに、永久歯が生えて来たら、ねじれて出て来た状態です。
一般的に前歯は乳歯より永久歯の方が大きいので、小さな乳歯の幅では永久歯は入ることができません。そのため歯が生え変るこの時期にあごの骨が成長して乳歯の歯並びは空隙ができる状態になり永久歯に生え変る準備がされるのです。

この空隙を成長空隙と呼びます。成長空隙ができない場合は写真のように永久歯がねじれてでてくることが見受けられます。

乳前歯の後ろから永久前歯が出て来てしまった状態

成長空隙ができないため乳前歯の後ろから永久前歯が出て来てしまった状態です。
乳前歯を抜歯して、自然に永久前歯が前方へ出てくるようにしますが、この時期に歯並びを治しても、将来まで維持出来るものではありません。

上顎の前から2番目の永久歯(側切歯)が生えるスペースがない状態
下顎の前歯もはみ出して並んでいる状態

上顎の前から2番目の永久歯(側切歯)が生えるスペースがありません。また下顎の前歯もはみ出して並んでいる状態です。

これは、歯の大きさと顎(歯が入るあご)の大きさとの不調和によるものです。

今から、あごを広げて前歯4本を並べても、あくまで仮(見せかけの状態)の状態なので、将来、側方永久歯が生え変る時期に、また歯並びは崩れてくる可能性が大きい状態なので、無理な拡大をして歯並びを治療する意味がないと思われます。

早い時期から治療を開始すれば、大げさな矯正治療の必要がなくなると言い切れる症例ばかりではありません。

前歯の歯並びがデコボコの状態でも、この後、上顎、下顎ともに前歯4本が永久歯、その奥は3本の乳歯、一番後ろが永久歯の第一大臼歯(6歳臼歯)が生え揃います。
この時期で永久歯の生え変りが、いったん終了し安定した混合歯列期となります。
したがって一般的にはこの時期まで待ってから、精密検査をして治療計画を考えます。

歯並びだけでなく噛み合わせに問題がある症例

上顎はまだ2本しか永久歯に生え変っていない状態

噛んだ状態で上の前歯が下の前歯の後ろ側に噛み込んでいる

そのままでは、下の前歯の歯ぐきが下がり、ぐらつきが起き始めます

下の前歯はデコボコで、上顎はまだ2本しか永久歯に生え変っていません。
しかし噛んだ状態で上の前歯が下の前歯の後ろ側に噛み込んでいるため、下の前歯の歯ぐきが退縮(下がって来ている)し、動揺(ぐらつき)も始まる状態です。

このような噛み合わせに問題がある症例では、上顎前歯4本が生え揃うまで待つのではなく、早期に精密検査と治療が必要と思われます。

混合歯列期に矯正治療を開始する目的は、歯並びを気にするよりも、主に噛み合わせが顎(あご)の発育や歯周組織(歯ぐき)に悪い影響を及ぼす原因となることを排除することにあります。


精密検査……30分程度

矯正診断に必要な資料としてレントゲン、写真、歯型の採取などを行います。

矯正治療は改造の医療ですから、この資料は成長や治療の変化を観察記録する基の資料として大切な役割をもつものです。

レントゲン写真

レントゲン(頭部X線規格写真)は、顎の成長方向と成長量の情報や治療による骨格や歯牙の変化を検討するために、重要なものです。

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診断(詳しい治療計画)……30分程度

精密検査の後、7日から10日後に診断のお話を致します。
診断の話ですから、患者さん本人(成人)または保護者の方にご説明致しますので、お子様の場合は特別の場合を除いて来院の必要はありません。

検査結果を基に患者さんに最も効率的な治療計画を立てご説明いたします。 医師サイドからの意見だけでなく、患者さんの疑問や不安な点を聞き、充分に話し合って決めます。

診断結果、治療計画、治療費など、ご説明した内容はご家族で話し合いできるように書類にしてお渡し致します。

 

治療計画(治療例を用いて説明)

◆問題点の説明
◆治療目標の設定
◆最適治療開始時期の決定
◆治療方法(矯正装置)の説明と決定
◆治療費と支払い方法の説明

 

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診断後の観察(診断に基づいて最適な治療開始時期を待つ期間は観察管理を行う)

歯並びや噛み合わせは、歯の生え変わりや顎(あご)の成長により大きく変化します。矯正専門医の観察管理を受けながら、最適な治療開始時期の判断を待つことが望ましいと思います。

犬歯が八重歯になろうとしている

上顎の第二乳臼歯が抜け替わっていない後期混合歯列期

下顎の第二乳臼歯が抜け替わっていない後期混合歯列期

前歯がデコボコで犬歯が八重歯になろうとしていることが気にかかるでしょうが、上下左右の第二乳臼歯(奥から2番目:)が、まだ抜け替わっていない後期混合歯列期です。この時期に前歯を並べても、永久歯が全てそろう時期に再び歯並びが乱れてしまう可能性があります。

この時期に治療を開始しても治療が早く終わることはなく、また早く始めれば非抜歯(抜かない)治療ができると判断することはできません。現時点で一番後ろの永久歯の、さらに後ろから生えてくる第二大臼歯(12歳臼歯)の噛み合わせまで管理する必要があるからです。従って、この時期に来院された患者さんは永久歯列完成まで観察管理を続け、第二大臼歯の萌出をまって治療を開始することが望ましく、結果的に短い期間で質の高い、効率の良い治療を受けることが出来ると思われます。
治療開始を遅らせることで、けっして手遅れということはありません。

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混合歯列期(1期)治療

1期治療(混合歯列期の治療)

乳歯と永久歯が混ざっている歯並び(混合歯列期)に開始する治療。
子供の矯正歯科治療

永久歯が生え揃う前の時期に開始するのは、歯並びや噛み合わせが顎の骨の成長や歯周組織に悪い影響を及ぼす原因と考えられ、その時期に始める有効性がはっきりしている場合です

しかし早く始めたからといって必ず早く終わるわけではありません。矯正治療は、これから生えてくる第二大臼歯(12歳臼歯)の咬合をふくめた永久歯列の完成までの管理が必要だからです。
1 顔やあごの成長に問題を起こす原因を治療
2 固定装置 (外側・内側)
3 月に1回来院で 約10ヶ月〜1年


混合歯列期(1期)治療後の経過観察(歯の生え変わりと骨格の成長を観察管理)

混合歯列期(1期)治療(お子さんの治療)終了後は混合歯列から永久歯列への歯の生え変わりと骨格の成長変化を注意深く観察し、永久歯列の完成を待ちます。このまま大きな問題もなく永久歯列に移行した場合は、これから生えてくる第二大臼歯(12歳臼歯)の噛み合わせを確認して治療を終了いたします。

1期の終了時の混合歯列
1期の終了時の混合歯列




永久歯列(完成)
永久歯列(完成)

1期の終了時の混合歯列
1期の終了時の混合歯列




永久歯列(完成)
永久歯列(完成)

しかし多くの場合は、永久歯の生え揃う時期に永久歯列期(2期)治療を行う必要があります。

乳歯と永久歯が混ざる混合歯列
乳歯と永久歯が混ざる混合歯列

乳歯が全て生え変った永久歯列
乳歯が全て生え変った永久歯列

12歳臼歯が生えて永久歯列完成
12歳臼歯が生えて永久歯列完成

混合歯列(乳歯と永久歯が混ざった歯列)の時点では前歯のデコボコはわずかでしたが、後方の永久歯が生えてくると、歯の大きさと顎(あご)の大きさとの不調和がある症例ではデコボコが強く現れてきます。

子供の矯正歯科治療

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永久歯列期(2期)治療

永久歯の生え揃う(永久歯列期)時期に開始する治療

永久歯列期で来院された患者さんは2期治療と同じ内容の永久歯列期治療を行います。

1期治療から開始した症例のうち、歯が大きすぎて顎(あご)の大きさとの不調和がある症例や顎(あご)のズレがある症例は、永久歯の歯並び(永久歯列)になった時点で、永久歯列期(2期)治療が必要になることがあります。
この場合、2期治療の内容は1期治療により大きく軽減されたものになります。

下顎大臼歯(12歳永久歯)が萌出
下顎第二大臼歯(12歳臼歯)が
萌出開始

矯正治療は第二大臼歯の咬合を含めた永久歯列の完成までの管理が必要なので、2期治療の開始時期は、多くの場合、下顎第二大臼歯(12歳臼歯)が萌出を開始してから行うことが効率的な症例が多くみられます。

この時期は歯並びや噛み合わせ全体の治療が可能で、不正咬合の多くはこの段階の治療で全て改善出来ます。
第二大臼歯(12歳臼歯)の噛み合わせまで管理するこの治療で、矯正治療は終了します。

矯正治療例

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外科矯正治療

成長発育がほぼ落ち着いてから開始する治療

上下の顎のズレが大きくなりすぎる場合(顎変形症)、骨格のズレが成長とともに更に大きくなる可能性が高く、下顎骨の成長により歯の移動だけでは、治療期間がのびたり不十分な治療結果を招く恐れがある場合です。

保険治療

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保定観察……1年〜2年程度

保定装置一例
保定装置一例

動的治療終了後、取り外し可能な保定装置を装着して、後戻りを防ぎます。 この間は、大体4ヶ月に1回の間隔で、通院していただきます。

来院時には、虫歯と歯肉のチェックと予防処置そして歯ブラシの指導も行います。

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保定後管理……1年〜2年に一度

保定後にも智歯(親知らず)や虫歯などの影響で噛み合せに変化が起こる可能性はあります。患者さんの可能な限り、来院時には虫歯と咬合のチェックそして歯肉の予防処置(歯石除去など)などの管理を続けます。

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ルートから見る治療症例

  1. 反対咬合
  2. 上顎前突
  3. 開咬
  4. 余分な歯による不正咬合
  5. 交叉咬合

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  1. 抜歯症例
  2. 抜歯症例2
  3. 非抜歯症例

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  1. 開咬
  2. 叢生と八重歯
  3. 上顎前突
  4. 反対咬合
  5. 過蓋咬合

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  1. 顎変形症

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院長は、 大学病院矯正科で10数年の臨床経験をもち、歯学博士の資格を取得していますので、専門医による矯正歯科治療を安心して受けて頂くことができます。
矯正歯科についてのご質問も受付けておりますので、歯並びにお悩みでしたらお気軽にご相談ください。

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